本調査は、GVA TECHが数千社との関わりのなかで「法務機能は法務部門に限られず、非法務部門にも分散しているのではないか」という仮説を立て、実際のデータとして把握するために実施しました。

企業における法務機能の実際的な分散状況を理解し、法務部門と非法務部門それぞれの課題を認識することによって法務機能のポテンシャルを発揮するための方法を、各社が検討・実践する際のご参考になれば幸いです。

調査概要

調査期間2022年11月30日 ~ 2022年12月5日
調査対象一般企業に勤めるビジネスパーソン 3,247名
調査方法インターネットリサーチ
調査協力株式会社マクロミル

調査項目

  1. あなたが所属している部門では、どのような法務関連業務を行っていますか?
  2. あなたは所属部門で、1で選択した法務関連業務にどれくらいの時間をかけていますか?
    一週間の平均時間数をお答えください。
  3. 所属部門における法務関連業務で、特に契約書関係の業務においてあなたはどのようなことに課題を感じていますか?
    普段感じている課題や不便さであてはまるものをすべてお答えください。
  4. それでは、所属部門における業務の中で、特に契約書関係の業務以外の法律相談等においてあなたはどのようなことに課題を感じていますか?
    普段感じている課題や不便さであてはまるものをすべてお答えください。

調査サマリ

  • 法務機能は企業の全部門に分散しており、特に経営層や管理職ほどリソースを割いている。特に経営層の25%は 法務業務に 週5時間以上のリソースを割いており、大企業(1,000名以上)に絞ると約40%にのぼる。
  • 法務部門の課題TOP3に「依頼時の情報不足」「ヒアリング」があがっており、法務部門と非法務部門のコミュニケーションには課題が多い。
  • 法務部門が抱える課題の1位は「過去案件の調査」、非法務部門が抱える課題の1位は「回答までの時間」。
  • 法務部門の 約17%は「自分の回答に自信が持てない」と回答し、非法務部門も「回答内容が分からない」「回答に一貫性がない」ことに不満を抱えており、法務のナレッジマネジメントの未整備は法務部門だけではなく、経営や非法務部門の業務非効率を招いている。

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