企業法務リーガルテックの全体像
数年前から各社でリーガルテックの導入が進みました。
電子契約
リモートワーク下で生じた「契約書への押印のために出社」という課題を解決するために、電子契約の導入が急速に進みました。電子契約サービスを提供している会社も非常に増えてきており、2023年現在、サービス提供者が数十社存在しています。
AI契約レビューツール
AI技術が急速に発展していることにより、AI契約レビューツールの導入も加速的に進んでいます。本格的な法務業務をAIで支援する性質を持つことから、リーガルとAI技術を中心とした最新のテクノロジーを活用する必要性から実現ハードルが高く、サービス提供者は10社未満で推移しています。
締結済み契約の管理システム・CLM
”紙と電子契約の併存”という新しい課題が発生したことから、締結済みの契約管理システムについても新しいサービスも出てきており、今後も導入が進んでいくと思われます。また、CLM(契約ライフサイクルマネジメント)は契約書締結前(契約書作成・レビュー等)、締結、締結後(期限・更新管理等)と広い領域にまたがって行われている契約業務全体をカバーするものであり、今後の普及が期待される分野です。
法務案件管理
法務案件の受付管理領域は、企業法務のプロセスの中でも一番手前のものになります。
法務案件管理とは?
法務案件管理とは、次のような場面での課題を解決するものです。
- 法務部門が事業部から法律相談や契約書の相談を受け付ける
- 案件の期限や進捗を管理する
- 法務メンバーが複数いる場合に案件を割り振る
- 案件のやり取りや契約書をバージョンを蓄積する
100社以上の会社にヒアリングした結果、法務案件の受付管理は6つのカテゴリに分類されていることが分かりました。
- メール(Outlook、Gmail等)
- チャット(Slack、Teams、チャットワーク等)
- プロジェクト管理ツール(Backlog、Jira、Notion、Kintone等)
- ワークフローツール(イントラマート、アジャイルワークス、ジョブカン、バクラク等様々)
- 社内システム(SharePoint等も含む)
- フォーム(Microsoft Forms、Googleフォーム等)
各種ツールのメリット・デメリットはこちらに詳細の解説をしています。
関連記事:よく使われている法務案件の受付管理ツール6選
上記の6ツールは法務案件管理に特化したツールではないことから、様々なデメリットがあります。ツールにもよりますが、具体的には以下のようなデメリットが指摘されることが多いです。
- 案件台帳への手入力転記が煩雑で、抜け漏れや記載ミスが起こる
- 契約書のバージョンや関係者とのやりとり履歴がフォルダやメール等に分散して発見しづらい
- 回答期限やステータス等を手入力で更新しないとならず、抜け漏れが起こる
- 情報の公開・非公開のコントロールができない
- 検索性が低く必要な情報にたどり着きづらい
OLGAの法務データ基盤モジュールによる法務案件管理
GVA TECHは、法務案件管理の課題を解決するために、法務データ基盤システム「OLGAの法務データ基盤モジュール」を提供しております。OLGAの法務データ基盤モジュール では前述のような既存ツールのデメリットを補っており、法務案件の管理における課題解決ができます。
OLGAの法務データ基盤モジュールはあらゆる電子契約、AI契約レビューツール、締結済みの契約管理システムとの併用が可能であり、各種システムとの連携も随時進めております。
OLGAの法務データ基盤モジュールの特徴は下記の3つです。
- 事業部はアカウント不要で法務と案件依頼・やりとりができる
- 案件単位で全ての情報が蓄積できスムーズに検索できる
- 既存の様々なツールと連携できる
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